■1986年12月のベトナム共産党第6回大会で、社会主義に市場経済システムを取り入れるというドイモイ政策が採択、中国と同様に改革・開放路線へと転換した。1996年のベトナム共産党第8回大会では、2020年までに工業国入りを目指す「工業化と近代化」を二大戦略とする政治報告を採択した。 |
■ベトナムの経済環境 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1986年に制定されたDoiMoi(ドイモイ)政策(Renovation)は、ベトナム政府の方針を、経済の刷新とそのために海外からの投資を積極的に呼びこむという、ベトナム経済を実質的に向上させる方向に政策を転換させました。その結果として1991年から97年までの間のGDPの平均成長率は毎年8.5%にまで達しました。
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1996年11月施行の外資法 ベトナム国内に投資を行う外資に対する法律として、外資法が制定されていますが、96年にさらに投資を促進するために、改定がなされました。 A、ベトナムにおいて投資を行う外資は、次の形態をとることができる。 1、合弁企業契約を締結し合弁会社を設立する。 2、外資100%会社 3、インフラ施設の建設はBOT、BTOまたはBT契約の形態を取ることが可能。 以上の3種類ですが、産業または業種によっては政府によって合弁会社にするように促されるケースもあります。 B、合弁会社への資本の出資は次の形態を取ることが出来る。 1、外貨またはベトナム国内で投資して得たベトナムドン 2、設備プラントまたはその他の建築物 3、技術ノウハウの権利、およびテクニカルサービス C、次のような業種または、地域への投資は、優遇税を受けることが出来る。 1、輸出のための産業 2、農業及び畜産業 3、最新技術を利用し、環境保護、そして調査開発のための投資。 4、労働集約型で材料を加工し、ベトナムの自然材料を利用する産業。 5、インフラ設備の建設そして重要な工業施設の設立。 6、山岳地帯、遠方の辺鄙な場所での投資。 7、経済的社会的に投資が困難な地域への投資。 D、ライセンスのおりない投資は次の通り 1、国防上または国家の不利益になるプロジェクト 2、ベトナムの伝統、歴史、文化にとって有害なプロジェクト 3、ベトナムの環境保護にとって不利益となる、または海外からベトナムへ毒物を含むごみを輸入するようなプロジェクト 4、国際条約で禁止されている薬物を利用して生産を行うプロジェクト 5、原子力発電の放射性原料など使用するもの |
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■インダストリアルゾーン |
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インフラを整備し海外からの工業への投資をより有利に行えるように整備開発されたのが、IZ(インダストリアルゾーン)です。現在ベトナム国内には60ヶ所のIZと3ヶ所のEPZ(輸出加工区)、一ヶ所のHTZ(ハイテックゾーン)があります。 通常の手段で合弁会社などで投資を行うよりも、このIZやEPZへ投資をするほうが、投資ライセンスを取得する日数や手間隙が格段に少なくなります。最近の例では、ライセンス申請して1週間で取得できた例もあります。 |
■ベトナムビジネスニュース |
■ユナイテッドエアラインは先ごろ、ホーチミン市−サンフランシスコ直行便就航1周年記念式典を開催した。昨年12月の就航以来、利用客数は順調に伸びており、ベトナム駐在員事務所の所長は、「8,000万の人口を有し、アジア地域トップの経済成長を誇るベトナムに、ビジネスや観光目的で訪れる米国人は日毎に増加しています。ベトナムは航空業界にとって非常に魅力的な市場です」と述べた。(2006.6.10) |
■2001年から2005年までの5年間で、ハノイ市のGDP (国内総生産)は年平均11.1%、。1人あたりの平均年収は1500米ドル(約 17万5000円)を超えている。ベトナム北部の各省と中国南部の各省との経済的つながりが強化される中、ハノイのプレゼンスが高まっていることが、このような経済発展を牽引する1つの要素である。(2006.6.10) |
■国内市場政策局の統計によると、商品の流通経路は、圧倒的に市場が強く、スーパーマーケット経由は全体の10%に過ぎない。ハノイやホーチミン市でしか見られなかったスーパーマーケットも、近年、徐々に地方への店舗展開を進めている。2005年の時点で、ベトナム全国にあるスーパーマーケットは200店舗である。 一方庶民の台所市場は、全国に9063ヶ所あり、うち農村内の市場が6788ヶ所で全体数の74.9%を占め、都市部の市場は2275ヶ所で25.1%にすぎない。在住外国人たちはスーパーマーケットを利用するが、ベトナム人消費者はほとんどが市場を利用する。この傾向は当分変わらないだろう。(2006.6.9) |
■Sai Gon Park Hyattホテル総支配人は、同ホテルが7月15日にグランドオープンすると発表した。ターゲットは国内外のビジネスマンおよびベトナムへの観光客で、同支配人は「国内観光業界は大きく発展しており、国内の観光客も視野に入れています」と話している。(2006.6.9) |
■ベトナムビジネスアワー |
銀行 月〜金9:00〜11:30、13:00〜16:00。日、祝日は休み。土は営業する所もある。営業時間中は両替が可能。 商店 8:00〜21:00。 レストラン 10:00〜22:00だが、6:00オープンや24:00まで営業する所もある。また、高級店はランチタイムとディナータイムの間に、2〜3時間クローズする所が多い。 |
■職場環境、勤務条件 1、 就業時間 就業時間は、配属先のルールに従うことが多い。一般の就業時間は8:00〜16:30で、昼食休憩は11:30〜13:30ごろである。ベトナムには残業の習慣はあまりないが、外資系企業を中心として民間企業のなかには残業が日常化しているところもある。 2、 有給休暇 官公庁では、土日のほか、国民の祝日として、年に8日間(1月1日、旧正月4日間、4月30日、5月1日、9月2日)が休日となる。また、年に最低12日間の有給休暇が付与されなければならないことになっている。 3、 執務室 JICA専門家の赴任先は、個室のこともあれば大部屋のこともある。また、プロジェクトであるか個別専門家であるかによって執務室の様子も異なり、一般化することは難しいが、ルームクーラー、机、電話、ファクシミリ、パソコンは最低完備されている。 4、 通勤事情 自家用車かタクシーを利用して通勤するのが一般的である。公共交通機関としてはバスがあるが、一部区間を除いては、クーラーがないなど、乗り心地が悪く、治安にも不安がある。 |
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2、 口座の開設と閉鎖
パスポートとそのコピーを持参すれば、その場で口座を開設できる。開設時には保証金として50米ドル程度(銀行によって異なる)の現金が必要である。
口座を閉鎖する時もパスポートを持参し、窓口で処理を行う。
3、 小切手
ベトナムでは小切手の使用は一般的ではない。
4、 換金方法
両替は、上に挙げた金融機関のほか、空港内の銀行、市中銀行、両替所、中・高級ホテルのフロント、ゴールドショップなどで可能である。銀行の営業時間は、月〜金の8:00〜11:30、13:00〜15:30で、ANZ銀行には24時間利用可能なATMがある。
為替レートは2003年6月現在1米ドル=1万5400ドン程度であるが、両替する場所によって差がある。また、ベトナムでの換金は、ビッグノート(50米ドル以上)、ミドルノート(20米ドル以下)に分類され、額面の大きいほうがレートも高い。なお、外国人は、両替の際にパスポートの提示を求められることがある。
トラベラーズチェックは、各銀行や中・高級ホテルのフロントなどで両替できる。レートは各銀行のキャッシュレートと同じだが、手数料がかかる。手数料は銀行やホテルによって異なり、ドンに替える場合は0.5%、米ドルの場合は1.25〜1.5%程度かかる。
円からの換金は、一部ホテル、銀行で可能だがレートが悪い場合が多く、米ドルからの換金が有利で、一般的である。